血液検査も受けてみよう
会社勤めをしていると健康診断を年に一度受けることになる人が多いです。
健康診断というのは体が本当に健康かどうかを医師に専門的に診断してもらうことです。
どのような診断をするのか、結果としてどんな項目が含まれているのかは医療機関によって微妙に異なることがあります。
基本的には健康診断というのは生活習慣病の可能性をみつけるための診断が多く含まれています。
つまり、現在のあなたの体の中に将来病気になる可能性がどれだけ秘められているのかを調べていくのです。
その結果をみることによって、自分にはどのような病気の危険があるのかを把握して、それをもとにして自分の普段の生活習慣を見直していくことが求められます。
健康診断というのは基本的には病気を発見するためではなくて、病気を予防するために行うものです。
したがって、将来の病気に備えるためにも若い頃からきちんと受けるべきなのです。
他には検診と呼ばれているものがありますが、こちらは病気を発見するために行うものでし、特定の病気を対象として実施されます。
つまり、健康診断を受けて、何らかの病気の兆候がみられる場合に次の段階として検診を受けることになります。
健康診断の結果から詳しい検診を受けるように推奨されることもあるのです。
特に過去の数値からの推移や標準値などと比較することによって、健康診断で体の微妙な異常を察知することができます。
手遅れになる前に病気を発見できる可能性があるため、健康診断は重要なのです。
健康診断の内容
健康診断にはさまざまな検査項目が存在しているのですが、その基本となっているのは労働安全衛生規則の第44条です。
ただし、担当医師が不要と判断したものは省略されるケースもあります。
また、特別な職業の場合には、特定の項目が義務化されていることもあります。
したがってあなたの職種やどのような職場環境で働いているのかによって、健康診断の内容は変わるのです。
基本的な検査としては、まず身長や体重、視力、聴力などの検査があります。
さらに胸部X線検査や血圧の測定、尿検査、貧血検査なども受けます。
肝機能検査や血中脂質検査、血糖検査のほか、心電図検査なども受けて、さらには担当医師によって省略されたり追加される項目もあります。
上記のような項目を受けるのですが、大抵の場合は1時間程度で終了するためそれほど負担はかかりません。
ただし、人間ドッグの場合はさらに項目が増えるために3時間程度かかることが多いです。
健康診断によって発見されることが多い病気はがんや高血圧、心臓病などです。
他にも、慢性胃炎や胃潰瘍、高脂血症、胆嚢ポリープといった病気が発見されることもあります。